醍醐窯について

About

楽焼の窯元「醍醐窯」は、
茶道にゆかりのある洛南醍醐寺の畔で
八十年余り器を作り続けています。
伏見稲荷人形の吉向焼で修業した初代荷平
が伏見稲荷の一文字をとって
荷平と名乗りました。

楽焼は他の陶器と違い、低火度焼成が特徴的です。
低火度焼成により楽焼独特の柔らかい風合いが出ます。

また粗く空気を多く含む楽土は、断熱性に優れ
熱い汁物を器に入れても外側までその熱は伝わりにくく、
かつ中の料理の温度も冷めにくいと言われています。
茶席で使われる茶盌に楽焼が多いのはこの為です。

「美しく使える」器を

春
夏
秋
冬

初代荷平からの薫陶を受け継ぎ「美しく使える」を銘に現在四代に渡って器作りに勤しんでいます。
二代目荷平の手により、茶席で使われる茶盌だけでなく楽焼の温かみや機能性を生かした食器として、現在の割烹食器が生まれました。
「荷平」の作品に代表される鯛の蓋物や鶴亀の珍味入れなどの具象的な作品たちはめぐる季節を通して花を添えていただける器となっています。

醍醐窯の歴史

History

  • 1933

    醍醐窯誕生

    醍醐窯誕生

    初代荷平は文学博士吉沢義則先生に楽阿弥の雅号を承り、洛南醍醐に窯を築く。

  • 1940-

    初代荷平

    初代荷平

    初代荷平の作品は伏見稲荷人形の流れを受け作陶の極技に身を委ねた数多くの人形を残す。

  • 1972

    二代目荷平(恵次)

    二代目荷平(恵次)

    京焼を福田松斎苑の松平氏に師事後、1957年から初代荷平から楽焼の手ほどきを受ける。初代荷平没後二代目荷平を継ぎ、京都楽窯研究会会員として活躍する。

  • 1975

    作陶展

    作陶展

    三越本支店・高島屋京都店・小倉玉屋・たち吉本店その他各地にて作陶展を開く。

  • 1980-

    割烹食器の誕生

    割烹食器の誕生

    茶席で使われるの茶盌としての楽焼から
    温かみや機能性を生かし割烹食器として発展させた、
    現在の醍醐窯の作風を確立。

  • 2001

    三代目荷平(洋祐)

    三代目荷平(洋祐)

    父二代目荷平に師事し、楽焼の薫陶を受ける。京都市立伏見高等学校窯業科の教員を務め、二代目荷平引退後三代目荷平を継ぐ。

  • 2015

    四代目荷平(静香)

    四代目荷平(静香)

    父三代目荷平の急逝に伴い、四代目荷平を継ぐ。京都府立陶工高等技術専門校卒業後、現在も醍醐の地で作陶に勤しむ。

  • 現在

    美しく使える器を

    美しく使える器を

    初代荷平からの作風を受け継ぎ、良い物を
    良いまま現代でも提供できるよう日々研鑽しています。

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